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伊藤忠商事<8001>、スポーツ衣料品大手のデサント<8114>をTOBで子会社化

2024-08-05
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伊藤忠商事の本社(東京・北青山)

伊藤忠商事は5日、スポーツ衣料品大手のデサントに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。伊藤忠は現在44.44%の株式を所有するデサントの筆頭株主。買付代金は最大1826億2500万円。国内市場が縮小に向かう一方、世界的にスポーツ衣料品需要が拡大する中で一体的な経営を進め、グローバル競争力の強化を目指す。日本と中国の競争当局の手続きを経て、2024年11月上旬までにTOB開始を見込む。

TOB主体は伊藤忠傘下のBSインベストメント(東京都港区)。デサント株の買付価格は1株につき4350円で、TOB公表前営業日の終値3730円に16.62%のプレミアムを加えた。買付予定数は4198万2737株。下限は所有割合22.22%にあたる1679万3700株。

デサントはTOBに賛同を表明し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証プライム市場への上場が廃止となる。

伊藤忠がデサントにTOBを実施するのは2019年に次いで2度目。前回はデサント経営陣が反対するTOBに発展したが、伊藤忠はTOBを通じてデサントへの持ち株比率を30.44%から40.00%(その後44.44%に買い増し)に引き上げ、創業家出身の社長を含む経営陣を刷新した。これを受け、伊藤忠は韓国に過度に依存するデサントの事業構造を是正するため、中国展開を進めるなどの経営改革に取り組んできた。

デサントは1958年にスポーツ衣料品の製造を目的に、石本商店として大阪市に設立(創業は1935年)。1961年、社名をデサントに変更。1977年に大証2部に上場し、1980年に東証1部に昇格(2022年4月に東証プライム市場に移行)。

この間、伊藤忠は1971年にデサントに資本参加した後、1980年代から筆頭株主になっていた。

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