ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

トヨタ「超コスト削減」で系列部品メーカーのM&Aにアクセルか

alt

相次ぐ1次部品メーカーの再編

2014年にブレーキ事業をアドヴィックス(愛知県刈谷市)へ集約したほか、トヨタのディーゼルエンジン開発・生産を豊田自動織機<6201>へ移管。2015年にはシート骨格機構部品の開発・生産をトヨタ紡織<3116>に集約した。2018年にトヨタの主要電子部品事業を、系列部品メーカー最大手のデンソー<6902>へ移管した。

2019年にデンソーが燃料ポンプモジュールなどエンジン関連部品を手がける愛三工業<7283>への出資比率を8.7%から約38%に引き上げ、エンジン関連部品を愛三工業へ集約する。同年にはアイシン精機<7259>が変速機世界最大手で子会社のアイシン・エィ・ダブリュ(AW)と経営統合すると発表。アイシンAWが2020年4月に40%の株を持つトヨタから自社株を取得し、2021年4月には60%のアイシンAW株を保有するアイシン精機に吸収合併される。

2020年1月に駆動部品である電子制御カップリングやトルセンLSD(Limited Slip Differential)などのトルクコントロール装置を生産するジェイテクト<6473>が、同じ駆動部品のデファレンシャルギヤやデファレンシャルアッセンブリーを手がける豊精密工業(愛知県瀬戸市)を完全子会社化した。

しかし、これらはあくまでコロナ禍前に入念に準備された「平時のM&A」だ。新型コロナ感染拡大による経営危機という緊急事態に対応するための「有事のM&A」はこれからだ。経営危機に陥った系列部品メーカーを、親会社のトヨタ主導で別の系列部品メーカーが救済するケースも出てくるだろう。

NEXT STORY

「トランプ砲」で日系自動車部品メーカー、メキシコから撤退

「トランプ砲」で日系自動車部品メーカー、メキシコから撤退

2020/06/19

日邦産業は2020年10月末にメキシコの現地連結子会社FNA社が手がける自動車部品製造事業から撤退する。FNA社の販売・物流事業は継続するという。撤退に伴い7700万円の損失を計上する。 その背景にはトランプ政権の「米国第一主義」があった。

関連のM&A速報