「ミネラル麦茶」で知られる石垣食品<2901>が、2020年3月期の決算で2億8600万円の債務超過に陥りました。2021年3月末までに債務超過が解消されなければ上場廃止となります。

主力の麦茶の競争激化、低価格化により売上が低迷。活路を見出すために健康食品の通販サイトを運営する新日本機能食品(本社:東京都渋谷区)や飲食店運営のエムアンドオペレーション(本社:東京都大田区)を買収してきました。しかし、積み上げたのれんや固定資産の減損損失が、債務超過の引き金となりました。

この記事では以下の情報が得られます。

・石垣食品の業績
・急成長の裏側
・失敗続きのM&A

売上高4億円が買収効果で27億円へ

2020年3月期の売上高は前期比3.4%減の26億2700万円。純損失が4億7600万円でした。純損失の内訳で最も重かったのが、2017年に買収した新日本機能食品ののれんと、保有する固定資産の減損損失2億8200万円です。

石垣食品が新日本機能食品を買収したのは2017年10月。その業績がフルで寄与した2019年3月期からの石垣食品の売上は跳ね上がります。

■石垣食品業績推移

(百万円)2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期
売上高4514051,3782,7212,627
経常損失△86△53△39△219△151
純損失△170△54△97△315△476
純資産9340254160△286

※有価証券報告書より筆者作成

一方で損失も膨らみました。通販の在庫管理や配送、梱包資材にかかる費用の高騰や、販促費が嵩んで収益を圧迫しているのです。