電子部品商社の日邦産業<9913>は2020年6月16日、同10月末にメキシコの現地連結子会社FNA MECHATRONICS MEXICO S.A. DE C.V.(FNA社、サンルイスポトシ州)が手がけている自動車部品製造事業から撤退すると発表した。FNA社の販売・物流事業は継続するという。撤退に伴い、7700万円の損失を計上する。 

初の北米生産拠点もNAFTA見直しで苦戦

日邦産業は2014年4月に、初の北米生産拠点としてプレス品からインサート成形までを一貫生産するFNA社を設立。ホンダ<7267>やデンソー<6902>などの現地工場向けに、自動車向けスターターモーター用リダクションギヤや電子制御スロットル用ECUケースといった精密プラスチック射出成形品を製造していた。

FNA社(同社ホームページより)

しかし一度も黒字が出せず、今後も事業収支が好転する外部環境の変化が見込めないことから、「中期経営計画2019」で掲げた「事業のリバランス」の方針に基いてメキシコでの自動車部品製造事業から撤退する。FNA社の2020年3月期の売上高は8億3700万円、純資産は△3億6400万円だった。