新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした移動自粛要請が2020年6月19日に全面解除されたのを受け、旅行関連企業の動きが慌ただしくなってきた。

3密を避けるためツアーの参加人数を19人以下に抑える対策や、バスの座席2席を1人で使用する対策などを講じる旅行会社をはじめ、1万4000軒以上の宿泊施設の新型コロナウイルス対策状況や、貸切観光タクシーを利用する旅行プランを公開する旅行予約サイトなどが一斉に動き出した。

こうした取り組みを、観光支援のために国内旅行費用の半額を国が負担するGo Toキャンペーンのプレ企画と位置付ける旅行会社もあり、Go Toキャンペーン事業のスタートが見込まれている8月上旬に向け、今後工夫を凝らした旅行商品が次々と生まれそうだ。

バスの座席2席を1人で利用

2012年に大手旅行会社のKNT-CTホールディングス<9726>の傘下に入ったクラブツーリズム(東京都新宿区)は、ツアー参加人数を19人以下に抑え、換気機能を備えた観光バスを利用するなどの対策を採った「クラブツーリズム ニュースタイル」の販売を6月19日に始めた。

首都圏、関西圏、中部圏、北海道、福岡県出発の約40コースを用意しており、いずれも3密対策、接触対策、飛沫対策、体調管理を徹底し、添乗員やスタッフの検温やマスクなどの着用のほか、密を避けるため自由散策を増やし、観光時間を通常の1.5倍から2倍に伸ばすという。

阪急阪神ホールディングス<9042>の傘下企業である阪急交通社(大阪市)は、中止していた添乗員が同行する国内旅行の再開(7月1日)に向け、6月21日から国内旅行の新商品を販売する。

バスの座席2席を1人で利用するなど新型コロナウイルス感染防止のための対策を実施したうえで、再開キャンペーン第一弾として7月、8月の夏の旅行シーズンに向けて首都圏や大阪、名古屋、福岡などでツアーを運営する。

同社では今回の再開キャンペーンを国のGo To Travelキャンペーンのプレ企画と位置づけ、「夏旅のニーズに応えていく」としている。