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2017年の機械業界M&A 重工業分野で大きな動き

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再生可能エネルギー発電設備メーカーを買収

 2017年の機械業界では、さまざまな業種でM&A が実現した。その中でも大きな動きが見られたのが重工業分野。住友重機械工業<6302>は193億円を投じ、オランダの再生可能エネルギー発電設備メーカーのFWエナジーを買収した。FWエナジーはエイメックフォスターウィラーのグループ会社で、再生可能エネルギー発電設備を手がけている。エイメックフォスターウィラーは従業員数 3万6000人、世界 55カ国以上にオフィスを構える多国籍エンジニアリング企業。再生可能エネルギー発電設備の一つである循環流動層ボイラー事業においては多くの実績がある。買収によって、同分野の成長を加速させるのが狙いだ。

    さらに同社では36億円を投じ、真空ロボットメーカーである米国のPersimmon Technologies Corporationを買収した。イオン注入装置、クライオポンプ、XYステージなどの半導体関連機器に、新たに真空ロボットが加わることで、半導体事業の拡大を目指す。併せて、Persimmon社が研究開発に取り組んでいる技術を生かし、変減速機やプラスチック機械などの事業拡大にも取り組むという。

    神戸発動機<6016>は三菱重工業<7011>の子会社である三菱重工舶用機械エンジから舶用ディーゼルエンジン事業を承継した。神戸発動機は三菱重工業が開発した舶用ディーゼルエンジンについて、ライセンス料を支払っていたが、事業を統合することで機動的な運営体制を確立する。

    三井造船<7003>は加地テック<6391>を連結子会社化した。加地テックはガスコンプレッサーなどを製造しており、グループに取り込むことで、圧縮機事業戦略の共有化や人材の最適配置などに取り組む。

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