2017年3月に株式会社ICT総研が発表したニュースアプリの市場動向調査によると、16年3月時点において、モバイル端末でニュースを見る際にニュースアプリ経由で見る人の数が、WEBブラウザ経由で見る人の数を上回っている。この傾向は今後も強まりそうだ。

表1 モバイルニュースアプリ/モバイルWebニュース利用者数

モバイルニュースアプリ/モバイルWebニュース利用者数
ニュースアプリの市場動向調査(ICT総研)を基にM&A Online編集部作成

今回は、ニュースアプリを提供しているキュレーションメディアの中でも、運営主体が近年上場を果たしたグノシーとニューズピックスを取り上げ、業績やM&Aの動向を紹介したい。

キュレーションメディアとは?

キュレーションメディアとは、独自の視点やアルゴリズムで情報を収集・整理することにより、有用性や快適性を高めた上でユーザーに閲覧させるサービスの総称だ。そのメディアが扱っている情報のジャンルにより、ニュース系、ファッション系、エンタメ系、グルメ系などに分類することができる。

ニュース系のキュレーションメディアとしては、グノシーやニューズピックスのほか、スマートニュース、LINE NEWS、Yahoo!ニュースなどが挙げられる。

ニュースアプリの代表格、グノシーの誕生から上場まで

グノシーを運営する株式会社Gunosy(グノシー)<6047>が設立されたのは12年11月。現CEOの福島氏が東京大学大学院に在学中にサービスを開発し、法人化して代表に就任した。途中、共同で代表を務めた木村氏の退任劇などもあり、様々な憶測を呼んだが、設立からわずか2年半後の15年4月には東証マザーズへの上場を果たす。

グノシーの主な収益源は、クリックごとのCPC課金や表示ごとのCPM課金を中心とする広告収入だ。3.5億円(14年5月期)、31.6億円(15年5月期)、45.9 億円(16年5月期)と売上を伸ばし、17年5月期(第3四半期時点での通期見通し)は77.4億円を見込む。

表2 グノシー業績推移

グノシーHP 業績ハイライトページよりM&A Online編集部作成

株式会社Gunosyの売上高は、子会社のゲームエイトなどを含んだ連結数値だが、グループとしては単一のメディア事業という位置づけであり、セグメント情報は開示していない。