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【M&Aサマリー4月】7カ月連続で増加、国内案件で1年ぶりに「1000億円」出現

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日本電産、オムロン子会社を買収「車載」強化

日本電産が約1000億円で買収するオムロンオートモーティブエレクトロニクス(OAE)はオムロンの子会社。国内M&Aで1000億円級の大型案件は、伊藤忠商事が昨年4月、ユニー・ファミリーマートホールディングス(9月1日にファミリーマートに社名変更予定)の子会社化を目的に1200億円でTOB株式公開買い付け)を発表して以来1年ぶり。

OAEは1983年にオムロン車載電装事業部として発足し、2010年に分社した。日本電産は自社のモーター事業と組み合わせ、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に代表される自動車業界の技術革新やビジネスモデルの変革への対応力を強化する。10月をめどに買収を完了させる。

4月は100億円超のM&Aが5件あり、うち3件が日本電産を含めて国内企業同士の案件。ホームセンター大手のコーナン商事はLIXIL系の建築資材卸売の建デポ(東京都千代田区)を6月に子会社化する。投資ファンドのユニゾン・キャピタルと建材・住宅設備最大手のLIXILが保有する全株式(約98%)を240億円で取得する。

コーナン商事、「建デポ」を傘下に収め、首都圏強化へ

コーナンは重点出店エリアの首都圏での事業基盤を拡充する。建デポは建築・土木や電気工事などのプロ向け会員制卸売66店舗を持ち、関東を地盤とする。コーナンは全国356店舗(2月末)を展開するが、首都圏では40店強にとどまる。

バンドー化学は整形外科向け医療機器メーカーのAimedic MMT(東京都港区)の全株式を投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループから105億円で取得し、子会社化する。バンドーは伸縮性ひずみセンサーを活用した医療・ヘルスケア機器事業の育成に取り組んでいる。

オイシックス、米国で事業展開へ

海外買収をみると、14件中、シンガポール3件、米国、トルコ、中国各2件などの順。

シンガポールでは、西尾レントオールが大型発電機レンタルを手がけるUNITED POWER&RESOURCES(買収額46.1億円)、ダイサンが足場工事のMirador(同17.4億円)、ヨシムラ・フード・ホールディングスが冷凍水産加工のPACIFIC SORBY(同16.2億円)をそれぞれ子会社化する。

オイシックス・ラ・大地はビーガン(絶対菜食主義者)食料理キットの宅配サービスを展開する米Three Limesを23.5億円で買収することを決めた。オイシックスは会員制食品宅配の国内最大手。買収を足がかりに米での事業展開に乗り出す。

トルコでは日本ペイントHDのほか、博報堂DYホールディングスが現地デザインコンサルティング会社であるAtölye( アトリエ)の子会社化を発表した。

組織運営コンサルティング業務の識学は2月に東証マザーズに上場したばかりだが、同社初のM&Aを発表した。M&A仲介のTIGALA(東京都港区)から月額制M&A法人コンサルティング事業を6月に買収する。

ユナイテッド、仮想通貨参入を中止

主な売却案件はどうか。FHTホールディングスは子会社を通じて北海道や宮崎県など5カ所で運営する太陽光発電所を、情報処理業務などのコマネチ(東京都港区)に27億円で売却する。

また、ユナイテッドは仮想通貨関連事業への参入を準備中だった子会社のコイネージ(東京都渋谷区)を、投資会社のコイネージ投資(同)に売却した。金額は非公表。ユナイテッドは2017年にコイネージを設立したが、仮想通貨をめぐる事業環境の悪化を受けて、参入準備を中止した。

アジア開発キャピタルは中国在住の顧客を対象とする越境EC(電子商取引)サイト「銀聯在線商城日本館」の管理・運営事業を、ECサイト制作のCreative Forest(東京都中央区)に3000万円で譲渡することを決めた。

文:M&A online編集部

M&A Online編集部

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