そうした外部環境の激変で、戸田工業が生き残りを賭けて乗り出したのがリチウムイオン電池向けの素材だった。2007年8月に独H.C.Starck GmbH社から、電池材料事業部門を買収。同月に全額出資で電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の正極材に用いる材料(前駆体)を生産する戸田アドバンストマテリアルズINC.(カナダオンタリオ州サーニア市)を設立した...
パイロットコーポレーションは筆記具のリーディングカンパニーとして抜群のブランド力を誇る。日本初の純国産万年筆を製品化し、100年を超える歴史を刻む。そんな同社が中長期的な重点課題とするのが非筆記具事業の拡大だ。手つかずのM&Aについに着手した。
ドラッグストア大手のサンドラッグがM&Aを再起動した。今年に入り、8年ぶりとなるM&Aを2件手がけた。同社は2026年3月期に「売上高1兆円」を目標に掲げている。その実現に向けて、M&Aの号砲が鳴った形だ。
コロナ禍で観光業は深刻なダメージを受けた。大手航空券予約サイト「スカイチケット」を運営するアドベンチャーも例外ではない。コロナ禍前に積極的な買収をしていた同社も、一転にして子会社の売却に。その「売りの流れ」が、今年6月についに止まったのだ。