【イエローハット】M&Aでオートバックスを蹴散らすナンバー2

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オートバイ市場にもM&Aで進出

イエローハットは、かつてほど大規模ではないが多角化にも乗り出した。2012年1月27日にオートバイ用品販売店「2りんかん」を展開するドライバースタンド(東京都東久留米市、売上高176億円)を完全子会社化すると発表した。「2りんかん」は1978年に1号店をオープンし、首都圏、近畿圏、中部圏を中心に多店舗展開している。

ドライバースタンドは自動車・二輪車用品販売、中古部品買取販売などを手がけているが、オートバイ用品販売では業界トップの地位にあった。イエローハットはドライバースタンドを傘下に取り込み、互いの経営資源を共有することで、事業拡大と収益性向上を狙った。取得価額は非公表。

さらにイエローハットは2014年3月3日に、関東圏を中心にオートバイ販売店「バイカーズステーション SOX」を展開するウィル(埼玉県川口市、売上高72億9000万円)を株式交換により完全子会社化すると発表した。ウィルは1991年設立で、国産車、外国車、新車、中古車など約6000台の二輪車を在庫。買収当時は25店舗を展開していた。

イエローハットはウィルを傘下に取り込み、自社の店舗開発力や資金力を投入してオートバイ販売事業を拡大したほか、イエローハットがすでに子会社化していたオートバイ用品販売のドライバースタンドとの協業などで競争力強化を図った。株式交換比率はイエローハット1:ウィル769。

オートバイは趣味性が高く、顧客は遠方からも来店してくれる。そのため自動車部品販売店舗に比べて商圏が広いという。イエローハットは、これからもオートバイ用品販売店舗網の拡大を進めるだろう。同業界には3社の競合会社が存在するが、いずれM&Aによる再編が起こるかもしれない。

商圏が広く、少ない店舗で効率的に販売できるオートバイ用品店(2りんかんホームページより)

イエローハットのM&A一覧

この記事は企業の有価証券報告書などの公開資料、また各種報道などをもとにまとめています。

文:M&A Online編集部

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