【イエローハット】M&Aでオートバックスを蹴散らすナンバー2

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「居抜き」入居でコストを抑えて積極出店

イエローハットは2012年1月20日にも、自動車用品販売のクワハラ(長崎市)が運営する「ドライブショップ クワハラ」の長崎県内3店舗(売上高合計5億円)の店舗事業と整備事業を取得すると発表した。長崎地区の販売・サービス拠点を拡充し、西日本の体制強化につなげるのが狙いだ。取得価額は非公表。

2013年9月17日には自動車用品販売のあしだ(京都市)から「カープロショップあしだ」(京都市)の店舗事業を取得すると発表した。近畿圏の販売網強化が狙いで、取得価額は非公表。イエローハットは自動車部品販売会社を次々と買収して店舗網を拡大していく。

イエローハットの出店の特徴はM&Aだけではない。「居抜き」物件中心の出店戦略もある。経営再建前は土地を購入するか借りて、建物を自前で一からつくるのが当たり前だった。M&Aによる「居抜き」出店にすることで、出店までの準備期間と初期投資を大幅に削減できる。標準的な居抜き店舗だと看板の架け替えや改装などの初期投資で2000万〜3000万円かかるが、年間の賃貸料は1800万円程度で済む。

一方、従来のような土地を買って店舗を建設する新築方式では、標準的な自前店舗では建物だけでも1億8000万円、さらに土地取得代金は一坪60万円、500坪で3億円。合計で5億円近い投資が必要になる。土地や店舗は資産になるものの、出店スピードは大幅に落ちるはずだ。キャッシュを生む店舗展開でもたつけば、経営危機にあった同社の存続は難しかっただろう。

居抜き店舗で低コスト出店が実現できる(写真はイメージ)

M&A Online編集部

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