毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は三菱商事株式会社(1950年4月1日、光和実業として設立)をピックアップしました。三菱商事は1918(大正7)年に、三菱合資の営業部門が分離して発足しましが、敗戦後の1947年に連合国最高司令官による解散指令を受けて解散。第二会社設立が認められ、「光和実業」の社名で再出発したのでした。
2023年3月期業績は天然資源の高騰と円安が追い風となり、総合商社各社が軒並み空前の利益を叩き出る見込みです。その中でも三菱商事は最終利益が1兆1500億円と初の1兆円の大台に乗せ、過去最高を予想しています。ライバルの三井物産も1兆円超えを見込みますが、三菱商事には及ばないと見られています。
大変好調な業績ですが、市況の影響がポジティブに働いた結果であり、足元の「稼ぐ力」においては慎重な見方をすべきだという意見も多くあります。
三菱商事は脱炭素関連の新事業に対して、2030年までに2兆円を投資する方針を掲げており、急速な新時代への変化に柔軟に対応できるかが問われています。
そんな三菱商事の今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
日本を代表する総合商社は火の星座である「牡羊座・獅子座・射手座」のいずれかに天体を多く集める傾向があります。火の星座はいずれも高い目標を設定し、情熱をもって実現していく力強さがあります。三菱商事はその中でも牡羊座に天体を集めており、牡羊座は火の星座の中で最も活動的な意味を持ちます。
つまり、誰よりも先んじて高い目標を持ち、それを多少ワガママで強引な手段を使ってでも実現していく突破力があると判断します。
そして商社にはどうしても欲しい能力である高いレベルの社交性を発揮する傾向があり、相手に対し壮大な夢を共有し、たらし込んでいくような独特の魅力を持った企業ではないかと感じます。
また非常にハードな状況でも乗り越えていく底力を発揮出来る企業でもありますので、困難に直面しても致命的な問題に発展することは少なく、粘り強く生き残る企業です。
三菱グループの歴史は古く、1870(明治3)年にかの土佐藩出身の岩崎弥太郎が海運業を興したことに始まり、今日まで様々な激動を乗り越えてきました。
2度の大戦や、これまでの「トレーディング」主体から、自ら経営資源を投じてリターンを得る「事業投資」へとシフトさせるなど、極めて柔軟な変化を遂げてきました。
このような変化に対応できたのも、同社のホロスコープでは柔軟さのプロフェッショナルである乙女座を強調しており、また同社の社員も柔軟な気質を持ちやすい傾向があるので、いかなる状況下でも上手く対応できるしたたかさを持っています。
このように三菱商事は攻守のバランスが非常に良く、業界トップの企業に相応しい高いポテンシャルを持っていることが分かります。
ではこれから三菱商事の今後の流れを見てみようと思います。