三菱商事、最終利益1兆円突破へ その先の展開は?|ビジネスパーソンのための占星術

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東京・丸の内で

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。

西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月1月22日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。

先月の記事で、金融関係の大きな切り替わりの可能性をお伝えしていましたが、日銀次期総裁に誰も予想しなかった経済学者の植田和男氏(元日銀審議委員)が抜擢されたことは海外でも大きく報じられました。

また、様々なアイデアや新技術によって状況が変わることが起きることをお伝えしていましたが、2022年から続くAI(人工知能)の進化が大きな話題となり、特に昨年末からの流れで自動応答ソフト「ChatGPT」の可能性について話題となった1ヶ月でした。

そんな状況での3月(2月末)新月からの星の影響を見てみましょう。

新月は2月20日16:05です。

新時代の転換点を感じやすい1ヶ月

拡大発展の木星が昨年末から牡羊座に入り、私たちにとってまだまだ身近ではないAIなどの可能性が一気に花開きましたが、先月から引き続き、最新技術やテック産業の可能性などが強くフォーカスされる1ヶ月になりそうです。

特に識者からの強いアピールが見られそうで、まだ新しい時代の幕開けに気づいていない多くの人への喧伝が加速しそうです。

現在の政府や旧体制の組織に対しても矛先が向かいそうで、デモやストライキなどによる反発が多く発生する可能性もあります。

また、新技術がこれほど急速に広がるとその反作用も強くなり、従来通りの古き良き物をリバイバルするような考えや動きも活発化しそうです。

そして3月7日には、社会に多大な影響をもたらす土星が3年ほど滞在した水瓶座を後にして、魚座に入ります。

土星は目に見える事実、証拠、責任を求める天体ですが、それが慈愛や平和そして秘密・妄想といった二面性を持つ魚座に影響をもたらします。

世界の指導者達が、互いへの不信感を解消できれば一気に平和への未来が開く可能性がある一方で、スパイ活動や隠れた情報戦などに明け暮れ妄想的に外敵を大きくする未来も想定できます。

偵察気球を巡って米中が非難の応酬を繰り広げる現状を見ると、やはり後者の「秘密・妄想」の未来の方が濃厚なのかと感じざるを得ません。

ただ、このような土星の影響は2026年2月頃まで続きますので、この間に平和への一歩が進む可能性は大いにありえます。

毎回お伝えしている通り、これらの影響は私たちの生活にも降ってきますから、現在所属する企業や組織においても新しいテクノロジーの導入は検討されやすいでしょう。

それによって、興奮も不安も同時に実感するかと思いますが、大きな流れとしてはやはりより便利な最新技術の方へ進むのが、資本主義としては正解と言うことになります。

可能性に満ちた新時代の転換点を感じやすい1ヶ月となるでしょう。

【企業ピックアップ】三菱商事

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

今回は三菱商事株式会社(1950年4月1日、光和実業として設立)をピックアップしました。三菱商事は1918(大正7)年に、三菱合資の営業部門が分離して発足しましが、敗戦後の1947年に連合国最高司令官による解散指令を受けて解散。第二会社設立が認められ、「光和実業」の社名で再出発したのでした。

2023年3月期業績は天然資源の高騰と円安が追い風となり、総合商社各社が軒並み空前の利益を叩き出る見込みです。その中でも三菱商事は最終利益が1兆1500億円と初の1兆円の大台に乗せ、過去最高を予想しています。ライバルの三井物産も1兆円超えを見込みますが、三菱商事には及ばないと見られています。

大変好調な業績ですが、市況の影響がポジティブに働いた結果であり、足元の「稼ぐ力」においては慎重な見方をすべきだという意見も多くあります。

三菱商事は脱炭素関連の新事業に対して、2030年までに2兆円を投資する方針を掲げており、急速な新時代への変化に柔軟に対応できるかが問われています。

そんな三菱商事の今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。

攻守のバランスが際立つ

日本を代表する総合商社は火の星座である「牡羊座・獅子座・射手座」のいずれかに天体を多く集める傾向があります。火の星座はいずれも高い目標を設定し、情熱をもって実現していく力強さがあります。三菱商事はその中でも牡羊座に天体を集めており、牡羊座は火の星座の中で最も活動的な意味を持ちます。

つまり、誰よりも先んじて高い目標を持ち、それを多少ワガママで強引な手段を使ってでも実現していく突破力があると判断します。

そして商社にはどうしても欲しい能力である高いレベルの社交性を発揮する傾向があり、相手に対し壮大な夢を共有し、たらし込んでいくような独特の魅力を持った企業ではないかと感じます。

また非常にハードな状況でも乗り越えていく底力を発揮出来る企業でもありますので、困難に直面しても致命的な問題に発展することは少なく、粘り強く生き残る企業です。

三菱グループの歴史は古く、1870(明治3)年にかの土佐藩出身の岩崎弥太郎が海運業を興したことに始まり、今日まで様々な激動を乗り越えてきました。

2度の大戦や、これまでの「トレーディング」主体から、自ら経営資源を投じてリターンを得る「事業投資」へとシフトさせるなど、極めて柔軟な変化を遂げてきました。

このような変化に対応できたのも、同社のホロスコープでは柔軟さのプロフェッショナルである乙女座を強調しており、また同社の社員も柔軟な気質を持ちやすい傾向があるので、いかなる状況下でも上手く対応できるしたたかさを持っています。

このように三菱商事は攻守のバランスが非常に良く、業界トップの企業に相応しい高いポテンシャルを持っていることが分かります。

ではこれから三菱商事の今後の流れを見てみようと思います。

2030年頃まで可能性に満ちたタイミングが続く

前述したように2022年は市況の追い風があり、総合商社全体で大幅増益となりましたが、その中でも特に三菱商事は大きな結果を残しました。

この勢いの良さをホロスコープで確認すると、同社の攻撃性を意味する火星に対し、冥王星というカリスマ性を意味する影響の強い星が2022年からバックアップをしており、かなりの勢いの良さを発揮出来る時期であることが分かります。

この影響は2024年まで続きますので、競合他社を寄せ付けない爆発力をあと2年は発揮しても不思議ではない星配置です。

ただ火星単体には発展力はなく、あくまで瞬発力ですから圧倒的な行動が出来るというイメージになりますので、2024年までにどれだけ行動による可能性を最大化できるかが重要なポイントになりそうです。

また前述した通り、三菱商事は脱炭素関連で、2030年までに2兆円を投資する方針を掲げていますが、この時期の同社のホロスコープは実は非常に可能性に満ちたタイミングです。

企業の発展力を意味する太陽に対し、先ほどのカリスマ力を持った冥王星がバックアップに入るのがちょうど2029年から2031年いっぱいまでです。

この間は同社にとって最大のチャンスとなりやすく、かなり高いレベルでの発展力が期待できるでしょう。これまでのレベル感を超えた域での活躍が出来る可能性が高まります。

このように同社の近未来の星配置を確認すると非常にポジティブな影響が続いており、極端にネガティブな影響は確認出来ませんでした。

その中でも敢えて言うなら、2023年から2025年初頭にかけては幻想的にビジョンが広がる傾向があり、ちょうど冥王星によって勢いのある行動力が発揮されている時期と重なりますから、思わぬ方向へ突き進んでしまい失敗をするのではという不安も少しよぎります。

それにしましても、全体的な流れとしてはとても発展力のありそうです。少なくとも2030年頃までは輝かしい可能性に満ちていると予想出来そうで、今後がとても楽しみな企業です。

※次回公開予定は3月21日です。