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【ソニー】(1)多くの革新的製品を生み出した名門のM&A手法とは

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エレクトロニクス事業の不振を支える金融事業

 エレクトロにクス事業が低迷する中、同社の収益源となったのが金融事業である。

 「ソニー生命」「ソニー損保保険」「ソニー銀行」などを傘下に持つソニーフィナンシャルホールディングスは、リーマン・ショック時を除いて安定的に収益を生み出している(図表1、図表2)。実は、こういった金融事業をソニーグループの一つとして取り入れることは創業者の一人である盛田昭夫氏の夢でもあった。

 ソニーは70年代からハード部門とソフト部門を会社の両輪として拡充させることを目指していたが、それに加え、盛田氏は金融事業を持つことの重要性を感じていた。それは資金調達のためだけではなく、企業の信用性やバランスを保つ重要な存在になると考えていたためである。現在のソニーは「金融会社」だと冷やかされることもあるが、エレクトロニクス事業に苦戦する同社にとって、金融事業は自社のバランスを保つ重要な存在となっている。

■06~15年セグメント別売上高(図表1)

出典:ソニーホームページ「IR資料室 業績発表文」(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/er.html)より編集

注)モバイル・プロダクツ&コミュニケーションやホームエンタテインメント&サウンドなど、名称が途中で変更されている事業については、各決算期において比較を容易にするため、ゲーム事業、音楽事業に該当する売上高を差し引いたものをエレクトロニクス事業としている。

■06~15年セグメント別営業利益または損失(図表2)

出典:ソニーホームページ「IR資料室 業績発表文」(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/er.html)より編集

注)モバイル・プロダクツ&コミュニケーションやホームエンタテインメント&サウンドなど、名称が途中で変更されている事業については、各決算期において比較を容易にするため、ゲーム事業、音楽事業に該当する営業利益(損失)を差し引いたものをエレクトロニクス事業としている。

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