【セコム】新事業が祖業を逆転のM&A、今後の勝算は?

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警備会社として創業も
現在は新事業が半数近くを占める

 セコム<9735>という会社は、何をしている会社だろうか? 多くの人は「警備会社」と回答するかもしれないが、実態はそれほどシンプルではない。下図グラフを見ると分かるように、2000年当時は売上高の72%を占めていたセキュリティーサービス事業は、15年3月時には56%にまでその割合を減らしている

 同社は1962年、日本初の警備会社として創業し、現在も同業界の首位の座を守っているが、先述のとおりセキュリティーサービス事業の売上高構成比は、現在6割弱。そのほかに防災、メディカル、保険、地理情報サービス、情報通信(ICT)、不動産など、社会が求めるサービスに相次いで取り組んできた。こうして、「いつでも、どこでも、誰もが安全・安心して暮らせる社会」を実現する「社会システム産業」という新しい業態を築いている。

 その事業の多角化について創業者で取締役最高顧問の飯田亮氏は、「意思は違うが一緒になって活動する“国連の多国籍軍”のようなもの」と表現している。それがセコムの幅広い事業を端的に表現している。

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