欧州ビール事業4社大型買収までの布石

 1869年に初めて日本で発売されたビール。そこに端を発する我が国のビール産業は、酒税法と免許制によって保護された典型的な規制産業であった。ただ昨今は国内需要の大幅な伸びは期待できず、限られた市場でのシェア争いが繰り広げられている。戦後は長らくキリンビールがシェアトップに君臨してきたが、アサヒグループホールディングス<2502>(以下アサヒ)。が87年に販売した「アサヒスーパードライ」の大ヒットがその勢力図を一変させ、アサヒが首位を奪取したのは記憶に新しい。

 しかしながらその後、酒税法改正などにより2000年以降の国内ビール市場は縮小に転ずる。ビールに代わり、発泡酒や新ジャンル(いわゆる第3のビール)が売上数を伸ばすこととなるが、市場のシュリンクを食い止めるほどには至っていない(下図グラフ参照)。

(出典:アサヒ2015年第2四半期ファクトブックより)