ただ、一般株主にとってはTOB応募を左右するのは公募価格であることは間違いない。JIPが2022年11月に提示した価格は5200円だったが、東芝が業績見通しを下方修正したことを受け、2023年2月には4710円に引き下げた。同月に東芝は見通しをさらに下方修正したことから、最終的には4620円と1割以上も値下がりしている。
JIPが「あらゆる算定法で見て、企業価値を正しく反映した公募価格である」と主張したところで、大半の一般株主が「安すぎる」と判断すればTOBは成立しない...
総合印刷業の冨士印刷は1月4日、事業を停止し東京地裁への破産申請を金井暁弁護士ほか4名に一任した。負債総額は約17億円。同社は1946年に創業し、70年以上の業歴を持つ老舗企業だった。