~債権者にはプリペイド型電子マネーの利用者も~
(株)ツジトミ(八幡市八幡高坊10-7、設立1982(昭和57)年3月、資本金1000万円、辻浩一社長)は11月29日、大阪地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。破産管財人には磯田光男弁護士(弁護士法人三宅法律事務所、大阪市中央区今橋3-3-13、電話06-6202-7873)が選任された。
負債総額は債権者583名に対して約12億1400万円(プリペイド型電子マネーを含む)。
※TSR企業コード:641410816、法人番号:8130001038135
1980年1月創業。食品スーパー「ツジトミ」の運営を手掛け、八幡本店のほか、淀店、京田辺店、交野店、サニータウン店など、京都府と大阪府を中心に店舗を展開していた。食肉や鮮魚、塩干物などの売り場も自社で運営する方針を採り、地元密着の食品スーパーとして近隣住民を対象に営業基盤を築き、2012年12月期には売上高約38億円をあげていた。
しかし、同業他社による近隣への出店などから競争は激化の一途をたどり、2017年12月期から2020年12月期まで4期連続で赤字を計上。この間、2019年9月には八幡本店を閉鎖した。多額の債務を抱え、たびたび支払遅延が発生するなど資金面での不安を露呈するなか、コロナ禍による巣ごもり消費も一巡し、2022年10月1日で事業を停止していた。
新電力事業者のFTエナジーは7月1日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債は現在調査中。新電力の倒産は今年に入ってISエナジーに次いで5社目となる。