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大塚グループ傘下の医療機器卸KiSCOが特別清算開始決定

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※画像はイメージです

~コロナ関連、整形外科分野の医療機器を扱っていた~

 KiSCO(株)(神戸市中央区港島南町5-3-6、設立1968(昭和43)年9月、資本金1億100万円、代表清算人:中路歩氏)は2月2日、神戸地裁より特別清算開始決定を受けた。
 負債総額は約65億8700万円(2021年12月期決算時点)だが、変動している可能性がある。
 ※TSR企業コード:570068142、法人番号:4140001027058

 1961年に創業し、その後、寿医科商事(株)の商号で設立した医療機器等卸売業者。主に整形外科分野の医療機器を扱い、1997年2月には海外メーカーのビオマット社を買収するなどグローバルに事業を展開していた。
 2007年には医療関連企業が集積する神戸市のポートアイランド内へと本社を移転し、現商号に変更。2011年11月には関連会社のKiSCO(株)(TSR企業コード:872408418、福岡市南区)を吸収合併し、その後、大塚メディカルデバイス(株)(TSR企業コード:298650436、法人番号:9010001138227、東京都港区、登記上:千代田区)による買収を経て大塚グループの傘下となった。
 しかし、先行投資の負担などから収益面に課題を抱えた状態が継続していたうえ、近年は「新型コロナウイルス」感染拡大の影響もあり、営業環境が悪化していた。
 2022年2月には脊椎の固定材料「Spine」や骨の接合材料「Trauma」など、脊椎および外傷領域に関する部門を帝人ナカシマメディカル(株)(TSR企業コード:712110909、法人番号:3260001011075、岡山市東区)に譲渡。同年11月30日、株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

東京商工リサーチ「TSR速報」より

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