ハンバーガー店の倒産急増 淘汰が加速
2021年度のハンバーガー店の倒産は6件(前年度1件)で、このうち5件はコロナ関連倒産だった。コロナ禍が生んだブームの陰で、好調と不振の2極化が進む。
公開日付:2022.05.31
3月1日に事業再生実務家協会に事業再生ADR(裁判外紛争解決手続)を申請したマレリホールディングス(株)(TSR企業コード:022746064、さいたま市北区)の債権者会議が5月31日、東京都内で開かれた。マレリは、米投資ファンドのKKRグループ主導で再建を進めると示し、出席した金融機関に対して経営再建策への協力を要請した。
債権者会議後、マレリの担当者は取材に応じ、既存株主と関係しない外部の有識者らでつくる選定委員会でスポンサーを決めたことを明らかにした。マレリの担当者は「(ADRを申請した)春以降、複数の候補から興味を持っていただき、透明性や効率性、中立性を鑑みて決定した」と経緯を説明したうえで、「他の候補と比較をした上で選定した」と語った。
大規模な人員削減を含む拠点の整理、組織再編を検討していることも明かした。また、マレリの担当者は「法的整理となった場合を含め、いくつかの再建策を説明させていただいた。その中で、今回提示した再建策が最良であるとお伝えした」とコメントした。
6月下旬に予定される次回の債権者会議で、本日示された再建策への賛否が諮られる。次回の会議で再建策が成立しなかった場合の資金繰りを問われると、「当座の資金繰りは十分流動性を持っている」と語るにとどめた。
2021年度のハンバーガー店の倒産は6件(前年度1件)で、このうち5件はコロナ関連倒産だった。コロナ禍が生んだブームの陰で、好調と不振の2極化が進む。
イセ食品の会社更生に至る舞台裏が次第に明らかになってきた。株主と金融機関が会社更生を申し立てる異例の展開は、私的整理の枠組みを反故にし続けたグループオーナーへの不信が背景にあった。
高松グランドカントリーは11月24日、高松地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約46億8000万円。近年は会員の高齢化により退会希望者が増加し、預託金の返還請求が相次いでいた。