新電力のFTエナジーが倒産 新電力で今年5社目
新電力事業者のFTエナジーは7月1日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債は現在調査中。新電力の倒産は今年に入ってISエナジーに次いで5社目となる。
~ドイツ語やフランス語など語学関連の老舗出版社~
(有)第三書房(TSR企業コード:291345328、法人番号:2011102007599、新宿区山吹町363、設立1949(昭和24)年3月、資本金600万円、藤井嘉明社長)は6月30日、事業を停止し、破産申請を渡邉敦子弁護士(渡邉綜合法律事務所、千代田区有楽町1-9-4、電話03-6867-8004)に一任した。
負債総額は1億3269万円(2021年11月期決算時点)。
フランス語、ドイツ語、スペイン語などの語学関連書籍の出版会社。ピーク時の1994年11月期には売上高約1億9500万円をあげていた。
しかし以降は、出版不況や書籍の電子化などで事業環境の悪化が続き、2021年11月期の売上高は3871万円に減少。外国語の音声ダウンロードサービスなどを実施していたが、先行きの見通しも厳しく2022年6月6日、債務整理に入っていた。
新電力事業者のFTエナジーは7月1日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債は現在調査中。新電力の倒産は今年に入ってISエナジーに次いで5社目となる。
倒産取材の現場では、「新型コロナが影響した」とのセリフをよく聞いた。関係者へのヒアリングでは「枕詞」と化し、破産や民事再生の申立書でも常套句として使われた。だが、それに慣れると本当の原因を見誤る。