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【8月M&Aサマリー】前年を5件下回る68件|セブンは歴代4位の2.2兆円で米コンビニ買収

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米コンビニ第3位のスピードウェイを2.2兆円で買収するセブン&アイ・ホールディングスの本社(東京・四谷)

アツギ、レナウンの子会社を買収

スポンサー選定の難航が伝えられ、動静が注目されていたのが民事再生手続き中のレナウン。ストッキング大手のアツギはレナウン傘下で肌着やソックスなどを製造・販売するレナウンインクス(東京都江東区)を10月1日付で買収することを決めた。商品構成などで重複が少なく、補完関係を期待している。

併せて、レナウンは「ダーバン」「アクアスキュータム」「シンプルライフ」などの主力ブランドについて、アパレル事業を展開する小泉(大阪市)の傘下企業に9月末に売却する。主要ブランドの売却により、レナウンは会社清算の方向が濃厚になった。

建設コンサルタントの中堅、大日本コンサルタントは、三菱マテリアル傘下の同業、ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)と経営統合に向けて協議入りすることで合意した。統合後は売上高が300億円規模となる。2021年7月の統合実現を目指している。

TOB(株式公開買い付け)案件は一つ。投資会社のアント・キャピタル・パートナーズ(東京都千代田区)がスカラ傘下で営業支援システムサービスを提供するソフトブレーン(東証1部)を買収する。TOBと自己株取得を組み合わせ、完全子会社化するもので、総額232億円を投じる。買収完了は2021年3月を見込む。

「介護」「物流・倉庫」で動き活発

業種で目立ったのは介護関連。ソラストは首都圏を中心に122カ所で訪問介護や居室介護などを手がける日本エルダリーケアサービス(東京都港区)を傘下に収める。買収金額は23億7500万円。ヒノキヤグループは子会社で展開する有料老人ホーム4施設などをソラストに売却する。

有料老人ホームを巡っては別に、ユニマットリタイアメント・コミュニティが三井住友建設傘下のアメニティーライフ(東京都八王子市)を、揚工舎がケアクリエイト(東京都青梅市)をそれぞれ子会社化することを決めた。

物流・倉庫業でも3件あった。キユーソー流通システムはインドネシアの低温物流企業KIAT ANANDA傘下の現地4社を約70億円で子会社化する。丸和運輸機関はEC(電子商取引)に強みを持つ日本物流(東京都板橋区)を取り込んだ。

UACJは、子会社のUACJ物流(名古屋市)の株式66.7%をセンコーに31億円で売却する。UACJ物流は非鉄金属製品の重量貨物輸送や倉庫運営を担ってきた。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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