ジャニーズ事務所を設立し、男性アイドル路線で日本の芸能史を大きく変えたジャニー喜多川氏が亡くなった。心からご冥福を祈りたい。国内芸能界のリーディングカンパニーの一つであるジャニーズ事務所だが、多くの子会社を立ち上げてビジネスを拡大してきた。

ニーズに合わせて子会社を設立

レコード(CD)制作や楽曲著作権の管理といった音楽系の子会社だけでなく、チケット販売やタレントグッズの企画・制作、モバイルを含むウェブサイト運営など、顧客のニーズに合わせて子会社を設立し、新たな収益源を確保している。

例えばヤング・コミュニケーションは、通常なら外部に委託するコンサートなどのチケット販売を一手に引き受け、一般に20%前後といわれる販売手数料をジャニーズグループ内に還流している。同グループの利益率が高いのは、ヤング・コミュニケーションによる事実上の「チケット直売」にあるという。

エム・シィオーが手がけるタレント限定グッズは、コンサート会場でしか買えない希少性から売れ残りなどの在庫がほとんどなく、実売価格を維持できることからジャニーズグループの大きな収益源となっている。

ジャニーズタレントのコンサートは入手困難で、会場で販売しているオリジナルグッズが入手しにくい。そこでジェイベースが、全国4カ所にジャニーズショップを展開。コンサートに行けなくてもファンがグッズを購入できるようにした。通常なら外部への委託販売で拡販を目指すが、希少性の維持と利益率の高さで関係会社による直販を選択したのだろう。ジャニーズ人気があるがゆえの戦略といえる。