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イタリア発の革製品ブランド「イルビゾンテ」が日本企業傘下へ

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表参道店(東京・神宮前)

レディースアパレル中堅、ルックホールディングス(HD)がイタリアの革製品ブランド「イルビゾンテ(IL BISONTE)」を買収する。同ブランドを世界展開するビゾンテ・イタリア・ホールディングス(本社ミラノ)の全持分を7月1日付で取得し、完全子会社化する運びだ。

欧米発の高級ブランドはアパレル関連を中心に日本にこぞって進出しているが、日本企業が世界的な主要ブランドを傘下に収めるのは珍しいケースといえる。日本でも愛好者が多い「イルビゾンテ」とは。

フィレンツェを本拠地に世界ブランドへ

「イルビゾンテ」はワニー・ディ・フィリッポがデザインする革製品ブランドで、ハンドメイドを売り物とする。レザーバッグ、キャンバスバッグ、財布から、名刺入れ・カードケース、ブレスレット、文具類などの各種小物まで取り扱い、メンズコレクションも充実する。

フィレンツェを本拠地(持ち株会社の本社はミラノ)とし、欧州、北米のほか、アジア、中東で販売している。

創始者のワニーは1945年生まれで、イタリアのベネチア近くの出身。1970年にフィレンツェで妻とともに小さな革製品の店を出したのが始まりだ。作品にはバッファロー(野牛=ビゾンテ)のマークが付けられている。1990年代にローマ、パリ、ニューヨークと世界の主要都市に出店が本格化した。

ルックHD、1999年から日本で販売開始

日本では、ルックHDが1999年に「イルビゾンテ」の独占輸入販売権を取得。現在、全国に41店舗を出店し、EC(電子商取引)でも売り上げを伸ばしている。日本限定製品も随時投入している。

4月に発売した日本限定モデル(ルックHDのHPより)

売上規模などの詳細は明らかにしていないが、ルックHDにとって今や「イルビゾンテ」事業は最大規模の収益事業に成長しているという。いわば稼ぎ頭というわけだ。

ルックHDは2020年までの独占輸入販売契約を結んでいるが、この契約更新のタイミングを見計らって今回、イルビゾンテ社の買収に踏み切った。

ルックHDは日本市場での事業拡大とともに、日本で「イルビゾンテ」を成功に導いたノウハウを生かし、世界規模で「イルビゾンテ」の成長加速を目指すとしている。今後は、中国や東南アジアで「イルビゾンテ」事業の本格展開も予想される。

海外ブランドの本社買収は初めて

買収金額約109億円(うちアドバイザリー費用3億円)はルックHDとして過去最大のM&Aとなる。

ルックHDは現在、フランス「A.P.C」、米国「alice+olivia」、ベルギー「SCAPA」、オランダ「DENHAM」、フィンランド「Marimekko」、フランス「Repetto」(ダンスシューズでも知られる)など、レディースアパレルを中心に有力海外ブランドを多数取り扱っているが、ブランドの本社を傘下に収めるのは初めて。

沿革をたどると、ルックHDはアパレル界の名門とされてきたレナウンと緊密な関係にあった。1962年にレナウンルックとして発足し、ドレス・コートなどの製造販売を始めた。2002年にルックに社名変更し、自主独立路線を歩み、昨年、持ち株会社制に移行した。

一方、レナウンは業績低迷などで2013年、中国アパレル大手、山東如意グループの傘下に入った。

文:M&A online編集部

M&A Online編集部

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