2019年7月1日、米電気自動車(EV)大手テスラの生産担当副社長だったピーター・ホーホルディンガー氏が、新興高級EVメーカーである米ルーシッドモーターズ(Lucid Motors)の製造責任者に就任することが明らかになった。テスラからは幹部の流出が相次いでおり、同社はその「受け皿」の一つだ。テスラから幹部クラスの人材を吸い寄せるルーシッドモーターズとは、どんな会社なのか。

テスラ出身者が起業

ルーシッドモーターズがテスラから人材を引き抜くのは、ある意味「自然なこと」といえる。そもそも同社を設立したのは、テスラ出身者だからだ。創業者のバーナード・ツェ氏はテスラの元副社長兼取締役会メンバーだし、ピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)兼最高技術責任者(CTO)はテスラの副社長兼チーフ・エンジニアだった。ルーシッドモーターズはテスラのスピンアウト会社なのだ。

ルーシッドモーターズはテスラのスピンアウト会社だ(同社ホームページより)

2007年にAtieva(アティエヴァ)として発足し、当初はリチウムイオン電池などの車載用電池開発を手がけていた。2014年からEV開発をスタートし、2016年には現社名に改称している。2022年までに2000人以上の従業員を雇用し、年間2万ー13万台のEVを生産する計画だ。