ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は2019年6月4日、AIとIoT(モノのインターネット)を活用した交通事故削減支援サービス「DRIVE CHART」を提供すると発表した。1台当たり機器代金として5万円と月額料金3000円程度かかる。導入台数によって価格・料金は変わるという。

先ずは商用車からサービスを開始

当面はタクシー、トラック、法人車両などの商用車向けに提供し、次のステップとしてバスに提供する予定だ。個人向けサービスについては商用車でノウハウを蓄積した後に提供する方針だが、現時点ではメドは立っていないという。

事故削減など交通社会の課題を解決するのが狙い。交通事故の98.7%がドライバーのミスによることに注目し、速度超過、追い越し、わき見、居眠りなどの問題解決を目指す。

DeNAでは交通事故の72.7%を占める追突、出会い頭、交差点での事故を重点的に調査。一時不停止や制限速度超過、車間距離不足、わき見、居眠りといった、これらの事故の潜在的な要因をタクシーやトラックなど運送事業者と連携した実証実験で洗い出し、AIで分析した。

その結果を事業者にフィードバックし、データを元にして個々のドライバーに指導したところ、タクシーで25%、トラックで48%の事故が削減できたなどの成果が出ているという。タクシーの削減率が低いのは、タクシーはトラックのように決められた道路を走るのではなく、乗客の要望があれば未知の道路も走るため元々の事故リスクは高いためという。

ドライバー1人ひとりのデータを元に、的確なコーチングで事故を防ぐ

「DRIVE CHART」が好成績をあげた理由は、リスク検出能力の高さ。車間距離不足や速度超過、一時停止、わき見などのリスクを検出し、ドライバーに警告する。車外・車内の2台のカメラをコンピュータービジョンで瞬時に解析し、リスクを検出する。