高級EVに特化

テスラが3万5000ー5万8000ドル(約380万-630万円)の「モデル3」を皮切りに普及価格帯の量産車種へシフトしようとしているのに対し、ルーシッドモーターズはかつてのテスラのように高級車路線を突っ走っている。2020年に発売する同社の5人乗りセダン「ルシードエア(Lucid Air)」は5万2500ドル(約570万円)からで、主力モデルは10万ドル(約1100万円)を超える。

性能面でも「ルシードエア」の航続距離は400マイル(約640キロメートル)以上で、最高時速も200マイル(320キロメートル)を超える。「モデル3」の航続距離220ー325マイル(約350ー520キロメートル)、最高時速130-162マイル(約210-260キロメートル)をはるかにしのぐ高スペックのEVだ。

最高時速200マイルの高性能EV「ルシードエア」(同社ホームページより)

2018年9月にはサウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」から10億ドル(約1100億円)を超える投資契約を結び、米アリゾナ州カサグランデで生産工場を建設中だ。日本からは三井物産<8031>が出資している。

ちなみにルーシッドモーターズはテスラとの関係を解消したイスラエルのモービルアイと自動運転技術で提携した。人材だけでなく決裂したパートナー企業もテスラから引き継いでいる。テスラといえば2014年にトヨタ自動車<7203>とEV開発の提携を解消している。ひょっとしたらトヨタによるルーシッドモーターズとの提携や出資も実現するかもしれない。

文:M&A online編集部