ギャロップ(東京都江戸川区)は、中古オークションを運営するジェイ・エー・エーに対して完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施することを発表した。ジェイ・エー・エーはTOBに賛同の意見を表明しており、TOBの成立後は上場廃止となる。ジェイ・エー・エー経営陣によるMBO(経営陣よる買収)の一環。
ジェイ・エー・エーは中古車オークション業界のパイオニアとしてルールやシステムの確立に貢献してきたが、国内自動車市場の成熟化に伴い、新車販売台数が急減、中古車オークションの取扱台数が落ち込んでいた。こうした中、事業構造改革を迅速に実行していくためには短期的に利益水準の悪化などを招く可能性があり、株式の非公開化が得策と判断した。
TOBの買付価格は1株あたり14万円。TOB公表前営業日である2010年4月14日の対象株式の終値9万1500円に対して53.01%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は9万2199株(下限は7万4390株)で、買付額は最大129億円。
公開買付期間は2010年4月16日から6月2日まで。