米電気自動車(EV)大手のテスラがバッテリー技術会社の米マックスウェル・テクノロジーズ(以下、マックスウェル)を約2億1800万ドル(約240億円)で買収する。株式交換方式で、1株当たりの買収額は2019年2月1日の株価終値を約55%上回る4.75ドル。テスラは2019年半ばに買収を完了し、マックスウェルを完全子会社化する。

パナソニックと組みながら、なぜマックスウェルを買収?

が、テスラはパナソニック<6752>のオートモーティブ&インダストリアルシステムズ部門から車載電池の供給を受けている。なのに、なぜ別の蓄電池メーカーを買収するのか?そもそもマックスウェルはどのような会社なのか?

テスラのEV向けバッテリーはパナソニックが供給している(同社ホームページより)

マックスウェルは米カリフォルニア州サンディエゴに本社を置く電源関係の開発・製造業者だ。従業員約500人と決して大企業ではない。もちろん製品を生産しているがバッテリーメーカーというよりも、特殊な用途の高性能蓄電池を供給する研究開発型企業のカラーが強い。

1965年にMaxwell Laboratories Inc.(マックスウェル・ラボラトリーズ)として発足。最先端の物理学や瞬間的に大容量の電力を放出するパルスパワー、宇宙探査などの研究開発サービスを手がけ、設立当初から米軍をはじめとする政府機関と取引があった。

1990年代に入ると、軍需や官需で蓄積した技術やノウハウをベースに民間企業向け製品の開発を本格化。現在では民需からほとんどの収益を得ている。1996年には社名を現在のMaxwell Technologies, Inc.に変更した。