婚活支援サービスを手がけるパートナーエージェント<6181>は2019年4月に、ブライダル事業のメイション(東京都新宿区)を子会社化する。

メイションのブライダル事業を取り込むことで、婚活支援から結婚式まで一気通貫したサービス体制を整えるのが狙いだ。

パートナーエージェントは2018年5月に、グローバルグループの子会社で保育施設を運営するグローバルキッズ(東京都千代田区)に保育園事業を譲渡したうえで、パートナーエージェントとグローバルグループ両社が1000万円を目安に資本提携(両社の株式保有比率は0.3%未満)することで合意している。

保育施設の大手に運営を移管することで、安定した経営が可能になると判断したためで、両社の得意分野を活かして互いの事業を発展させることを目指すという。

婚活支援から結婚式、保育施設と品ぞろえを拡充してきたパートナーエージェントの次ぎのターゲットは何だろうか。

妊娠、出産、教育でループがつながる

パートナーエージェントは2006年に事業を開始。各地に店舗を開設するとともに業容を拡大し、2015年に東京証券取引所マザーズに上場した。

現在は専任成婚コンシェルジュによる高い成婚率を実現する婚活支援サービスの「パートナーエージェント事業」、初めて婚活パーティーや婚活サービスの利用を検討している人向けの「ファスト婚活事業」、企業や自治体向け婚活支援サービスの「ソリューション事業」、結婚式場紹介サービスの「Quality of Life事業」などを手がけている。

2019年3月期は売上高が前年度比6.8%増の43億8100万円、営業利益が同38.1%増の2億6900万円の増収増益予想。

パートナーエージェントの沿革と主なM&A
2006 事業開始
2010 アニバーサリーウエディングを子会社化
2015  東京証券取引所マザーズに上場
2018 保育施設を運営するグローバルキッズに保育園事業の譲渡するとともに資本提携
2019 ウエディング事業を手がけるメイションを子会社化

一方、メイションは2003年に二次会幹事代行業でスタート、2008年以降、値ごろ感を売り物とする挙式披露宴「スマ婚」を本格展開してきたほか、披露宴を行わない「ナシ婚」や1.5次会婚(パーティー婚)など新たな結婚式スタイルを提案してきた。

2019年3月期は売上高が前年度比1.7%増の37億1400万円、営業利益が3100万円(前年度は1億3300万円の赤字)の見込み。

メイションの沿革と主なM&A
2003 メイションとして二次会幹事代行業を開始
2010 社名をLMNホールディングスに変更し、新たにメイションを設立
2017  グループ会社であるe'motionと合併
2018  LMNホールディングスと子会社のメイションが合併し、社名をメイションに

日本政府は結婚、妊娠、出産、育児の切れ目のない支援を行う方針を打ち出しており、パートナーエージェントはこの方針に沿って事業を展開してきた。

同社が現在手がけてないのは妊娠、出産の分野のため、当面はこれら事業が次ぎのターゲット候補となる。さらに育児の次ぎにくる教育まで事業を広げれば、その先にある婚活支援事業につながり、ループがつながることになる。

婚活支援サービスを核にしたパートナーエージェントの事業の幅は、M&Aを伴い着実に広がっていきそうだ。

文:M&A Online編集部