全豪オープンテニスで錦織圭選手と大坂なおみ選手が、2019年1月23日に男女そろってベスト4進出を目指す。

両選手とも日清食品の所属選手として今回の全豪オープンテニスに出場しており、大坂なおみ選手はウエアの右肩付近に、錦織圭選手はウエアの右袖に「NISSIN」のロゴを見つけることができる。日本のトッププレーヤー2人が所属する日清食品ってどんな会社なのか。

世界を目指す選手の競技活動をサポート

日清食品の創業者である安藤百福氏の「食とスポーツは健康を支える両輪」との考えのもと、日清食品はさまざなスポーツを支援してきた。錦織、大坂両選手のほかにも、テニスプレーヤーの綿貫陽介選手とも所属契約を結んでいるほか、1995年以来、陸上競技に力を入れてきた。

ただ日清食品グループ陸上競技部については、2019年1月以降の活動を取りやめることを決めた。世界を目指す選手の競技活動をサポートする体制に切り替えることを決めたためで、今後は錦織、大坂、綿貫の3選手の支援を中心に活動することになる。

日清食品ホールディングス<2897>の創業は1948年で、魚介類の加工や販売、紡績や繊維工業、洋品雑貨の販売などを手がけていた中交総社(大阪府泉大津市)がスタートだ。

安藤百福氏は理事長を務めていた信用組合が1957年に破綻したことから、長年温めていたアイデアである「お湯があれば家庭ですぐ食べられるラーメン」 を作ろうと決意。研究を重ね、インスタントラーメンの基本となる製造技術〈瞬間油熱乾燥法〉を開発し、1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売した。

その後1971年には、どんぶりが無くてもお湯を注ぐだけですぐに食べることができる「カップヌードル」を発売した。1972年に発生した連合赤軍による、あさま山荘事件のテレビ中継映像に、警視庁の機動隊員がカップヌードルを食べている様子が映し出されたことを機に「羽が生えたように売れ出した」(同社ホームページ)という。

日清食品の沿革と主なM&A
1948 年魚介類の加工や販売、紡績や繊維工業、洋品雑貨の販売などを手がけていた中交総社(大阪府泉大津市)を創業。
1958 世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売
1971 世界初のカップめん「カップヌードル」を発売
1990 乳製品、清涼飲料を手がけるヨーク本社 (現・日清ヨーク株式会社) に資本参加
1991 ピギー食品株式会社 (現・日清冷凍食品)に資本参加
1991 シリアルフーズ、スナック菓子などを手がけるシスコ (現・日清シスコ) に資本参加
2005 宇宙食としてラーメン「スペース・ラム」が野口聡一宇宙飛行士とともに宇宙へ
2006 即席麺メーカーの明星食品(現在は連結子会社)に資本参加
2008 持株会社制へ移行し、社名を日清食品ホールディングスに変更
2014 あられ、せんべいの米菓やスナック菓子を製造するぼんち(現在は連結子会社)に資本参加。
2016 「カップヌードル」が世界販売400億食を達成