結婚相談所を運営するパートナーエージェント<6181>が、格安婚礼サービス「スマ婚」を提供するメイションを15億1400万円で買収しました。メイションは2020年の株式上場を目指していましたが、今回パートナーエージェントに全株式を売却して100%子会社となりました。業界内でも高い成婚率を誇るパートナーエージェントは、男女のマッチングから結婚式までの、一貫したサービス提供に厚みをつけました。売上の足踏みが続いていたメイションは、年間3,264組の結婚カップルにアプローチできるようになります。

スマ婚
画一的なスタイルを脱して独自性の高いプランも提案


結婚を軸とした総合デパート化するパートナーエージェント

パートナーエージェントは、大きく4つの事業を抱えています。

パートナーエージェント事業1.2万人の会員を抱えるマッチングサービス
ファスト婚活事業婚活パーティーの企画・運営
ソリューション事業他社のマッチングサービスを繋ぐインフラの提供
QOL事業結婚式場紹介、保険代理店など

すでに婚活ビジネスの枠から出て、結婚式場紹介や保険の販売などを行っています。パートナーエージェントの成婚率は、他社の10%台と比較して27%超と高くなっています。セールスポイントとなっている成婚率を下げないよう、無理に会員を集めないことが、事業の多角化を選んでいる背景にあると考えられます。

QOL事業は、結婚式場紹介、結婚指輪の販売などを行っています。2018年10月からは結婚式の2次会などを扱う会場「IROGAMI」をオープンしました。3か月で40件近くのパーティーを受注しています。

このQOL事業に「スマ婚」などメイションのサービスが入ることになります。

現在のパートナーエージェントの事業別売上高・利益は、このようになっています。

2018年3月期パートナーエージェント事業ファスト婚活事業ソリューション事業QOL事業
売上高30億1100万円7億200万円3億2000万円1億4600万円
売上比率72.0%16.8%7.7%3.5%
利益6億8000万円7300万円1億3100万円△6900万円

決算説明資料より

QOLは売上構成比率が低く、事業としては小規模です。それが買収によりどのように変化するでしょうか。2018年3月期のメイションの売上は36億5200万円、営業損失は1億3300万円でした。その数字を足すと、このようになります。

2018年3月期パートナーエージェント事業ファスト婚活事業ソリューション事業QOL事業
売上高30億1100万円7億200万円3億2000万円37億9800万円
売上比率38.4%9.0%4.1%48.5%
利益6億8000万円7300万円1億3100万円△2億200万円

メイションの売上が加わったことで、QOLの構成比率はおよそ50%と全事業の中で最も高くなります。

気になるのは2億円以上の損失が出ていること。パートナーエージェントは、毎年3,200組以上のカップルを結婚へと導いています。「スマ婚」の1組単価はおよそ200万円。営業利益率は、黒字化できていた2016年3月期の実績で3.8%。1組当たりの営業利益が7.6万円ですので、利益率が一定だとすると、2億円の赤字を補填するのに必要なカップル数はおよそ2,600組という計算です。

パートナーエージェント年間成婚数の80%の獲得ができれば、事業は黒字化できます。