TSIホールディングス<3608>が子会社のアングローバルを通じてアウトドアのセレクトショップやEC(電子商取引)サイトを運営するアンドワンダーを買収することになった。

同社は2016年以降6回のM&Aを実施しており、2022年2月期を最終年とする中期経営計画でもファッション分野を中心とする積極的なM&A施策を打ち出している。

TSIホールディングスとはどんな企業なのか。

2016年以降6回のM&Aを

TSIホールディングスは女性アパレルの大手で、2011年6月に東京スタイルとサンエー・インターナショナルの共同持株会社としてスタートした。2018年2月期の売上高は1554億5700万円、営業利益は21億6800万円だった。

2019年1月11日に買収を発表したアンドワンダーは2011年に「and wander(アン ドワンダー)」ブランドでアウトドアウェアとギアの販売を始めた企業。先鋭的なカッティングや白を基調としたクリーンなカラーを用いたユニセックスなデザインに人気がある。

アウトドアとファッションを融合した専門性の高いジャンルで新しい市場を開拓しており、現在は国内に100 件、海外に40 件の有力な卸先を有している。買収金額は明らかにしていない。

一方、この買収の3カ月ほど前の2018年10月に発表した海外ブランドアパレルの輸入などを手がける上野商会の買収金額は150億円に達した。

上野商会は有名ブランドの企画、生産から輸入、卸、小売り販売まで幅広く手がけており、TSIホールディングスの手薄な分野であることから買収を決めた。

さらに、この1年ほど前の2017年11月にはファッション・アパレル商品の企画販売を手がける米国のHUF Holdingsを子会社化することを決めた。

HUFは成長の見込まれるストリートウエア市場で米国、欧州を中心に30カ国でグローバルに展開しているブランドで、買収には70億円を投じた。

このほかにも2016年には、オーガニック・自然派化粧品の輸出入などを手がけるLaline JAPANや、衣料、服地、服飾雑貨などの事業を手がけるアナディスと、シェ・アナンの2社を子会社化した実績がある。

TSIホールディングスは中期経営計画で、次世代シーズの発掘や、手薄な分野の補強、海外での事業展開を目的にM&Aに積極的な姿勢を示している。今後一段とM&Aが加速しそうだ。

文:M&A Online編集部