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どうなる2019年のM&A 後半は息切れか
2019/01/07
2019年のM&Aは後半に息切れする可能性がある。日本企業の業績、欧米企業の業績によっては、ここ数年注目を集めてきたクロスボーダーを中心とする大型のM&Aが影を潜めるかもしれない。
武田薬品工業<4502>によるアイルランドの製薬会社シャイアーの買収が予定通り、2019年1月8日に成立する見通しとなった。
2019年1月4日に英国のジャージー裁判所による認可が下り、1月8日に認可の写しがジャージー管区の会社登記官に届いた時点で買収手続きが完了する。
武田薬品では1月7日に、買収対価の一部となる約7億7000万株(5兆8550億円)の株式の発行を発表しており、準備はすべて整った。
買収により武田薬品の有利子負債は5兆円に膨らむものの、シャイアー買収後の連結売上高は313億ドル(約3兆4000億円)と、武田薬品単体のほぼ2倍に拡大するため、武田薬品では経営には問題ないとの姿勢を示している。
本日、いよいよ製薬業界で世界トップ10内の日本企業が誕生することになる。
文:M&A Online編集部
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2019年のM&Aは後半に息切れする可能性がある。日本企業の業績、欧米企業の業績によっては、ここ数年注目を集めてきたクロスボーダーを中心とする大型のM&Aが影を潜めるかもしれない。