件数トップに並ぶ三井松島HDは3月までの3カ月間で、モノづくり、衣料品、ペットフードなどで5件のM&Aを集中した。業種はバラバラで脈絡がないように見えるが、同社は非石炭事業への経営多角化を進めるため、M&Aに積極的に取り組んでいる。
三井松島は2001年に国内炭鉱を閉山し、以降、祖業の炭鉱事業は豪州で展開中。現在は電子部品、飲料用食材、衣料品、介護などの新規分野が全売上高の3割程度を占める。
5件中1件は売却案件...
M&A Online編集部がM&Aデータベースで調べたところ、2020年1-6月に上場企業による子会社や事業の売却案件が139件となり、2011年以降の過去10年間の同期間では2012年の128件を上回り最多となった。
2020年第1四半期(1-3月期)の日本関連M&A公表案件は3兆円と前年同期から9%減の低調な滑り出しとなった。一方で、全体の案件数は1,007件と前年同期比8.5%の増加となり、2018年に次いで最多となった。
2020年1月のM&A件数は適時開示ベースで、前年同月を7件上回る69件だった。1月として2009年以来の高水準。前年のM&A件数が841件と過去10年で最高となった流れを受け継ぎ、好スタートを切った格好だ。
2019年第3四半期のTOB件数(累計)は公表ベースで9件と前年同期(12件)より3件減。2014年以降の第3四半期では2016年の14件、2018年の12件に次ぐ3番目の高水準に。2019年累計は29件 で、前年同期(27件)より2件増。