コロナ禍でも外食企業のM&Aは活発に行われています。特にノンコア事業の外食子会社の切り離しが目立ちます。新型コロナウイルスで会社全体が大打撃を受け、経営資源を本業に集中するために周辺事業の外食を売却するというものです。買い手は飲食業専門の企業や経営者。飲食店の経営難易度はこれまで以上に上がりますが、あえて難局に挑む姿が浮かびます。一方で親会社から切り離されたことで、業態転換や退店を迅速に行えるようになります。
また、コロワイドのように非日常食業態が日常食業態を買収したり、デリバリー、EC、テイクアウトなどに出資するケースも多くあります...
牛丼チェーン店のすき家と松屋の2020年4月の既存店の売上高、来店客数(5月3日時点で吉野家は未発表)が、いずれも前年同月比2ケタ減の大幅な落ち込みとなった。