売上高100億円達成 串カツ田中の急成長はどこまで続く?

串カツ田中の2019年11月期売上高が100億円を超えました。前期の売上は76億6700万円で、30.6%増という急カーブを描いています。営業利益は前期比8.1%増の5億5900万円。しっかり利益も出ています。期末時点での店舗数は273。2011年はわずか6店舗でした。順調に出店し、売上・利益を出している外食企業といえます。

しかし、開店から18カ月経過した既存店に翳りが見えるようになりました。2019年3月から、売上で昨年を上回った月がないのです。直営店の新規出店が会社の好業績を支えている構図が明確になりました。集客手法も値引きによる安売りキャンペーンが目立つようになっています。串カツ田中の急成長はどこまで続くのでしょうか?

この記事では以下の情報が得られます。

・串カツ田中の業績
・現在抱えている問題点

直営店は28店舗、FC店が30店舗増加

2020年11月期の売上は127億円(26.9%増)、営業利益が7億9000万円(30.6%増)と予想しています。純利益は5億3000万円(16.5%増)です。現在の成長スピードを維持する見込みです。

業績推移
串カツ田中業績推移(決算説明資料より)

上場した2016年から、直営店は20店舗以上をコンスタントに出店しています。2019年11月期は直営、FC合わせて63店舗を出店しました。2020年11月期は60店舗の出店を計画しています。

店舗数推移
店舗数推移(決算説明資料より)

店舗数は、直営店よりもFC店の方が27店舗多くなっていますが、売上構成比率は直営の方が上。売上全体の70%を占めています。一方、FC店は売上構成比率で25%ほどに留まっており、直営店に依存している企業だといえます。

2019年11月期構成比率
直営店売上高70億800万円70.1%
FC商品売上高21億6600万円21.6%
FCロイヤリティ収入4億6300万円4.6%
その他3億7200万円3.7%

決算報告書をもとに筆者作成

同社は2018年6月に他社に先駆けて禁煙を実施しました。それをメディアがこぞって取り上げたため、客数が増えて売上が急上昇したことは有名です。特に家族層の取り込みに成功しました。『禁煙+メディア』が新規ターゲットの開拓に繋がったのです。

しかし、メディアの影響力がなくなり、家族層の来店がひと段落すると、禁煙の影響でコアターゲットの会社員が減少します。串カツ田中は2019年3月から既存店の売上が前年を上回っていません。客数も戻らない状況が続いています。

串カツ田中月次売上推移
月次売上推移(決算説明資料より)