2020年3月14日に公開される映画「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」(シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMAなどで全国公開)。大自然と共に「究極の農場」づくりに取り組む夫婦の8年間にわたる奮闘を追ったドキュメンタリー映画だ。監督で主人公でもあるジョン・チェスター氏自身が手がけている農場経営を、大自然をテーマに数多くの名作ドキュメンタリー映画を手がけた美しい映像で描いている。

映画監督が農場経営に乗り出した「理由」

作品については映画館で鑑賞していただくとして、M&A Onlineではチェスター監督に「ビジネスとしての農場経営」について聞いた。ドキュメンタリー映画の巨匠は、なぜ農場づくりに乗り出したのか?

実際にチェスター監督が夫人と共に経営に乗り出した農場が映画の舞台だ。(「ビッグ・リトル・ファーム」予告編より)

-映画では農業というテーマで大自然の素晴らしさを伝えています。そこで私が疑問に思ったのは、著名なドキュメンタリー映画クリエイターのチェスター監督が大自然の素晴らしさを世界に伝えるのなら、ご自身が農業に携わるよりも映画を撮り続けた方が良いと思うのですが…。監督が農場経営に乗り出した理由を教えて下さい。

一つ目の理由は、私自身にインスピレーションを起こす映画の題材が見つからなくなったから。次に正直に言うと、ドキュメンタリーをつくっている人たちは作品の対象を深く理解しているわけではない。私はこうした農業の素晴らしさを、非常に大切なことだからこそ、腹の底から理解した上で深い真実を伝えたかった。

なにより私は、より深い意味とか目的がある人生を学びたかった。そのためには自然とつながる農業を通じて、決して攻撃的ではない謙虚な生き方をするのが最も美しい生活のあり方だと考えたのだ。