楽天は2000年に店頭市場に上場後、矢継ぎ早にM&Aに着手。当初は国内企業の買収に積極的であった。2002年まではIT関連(プロバイダー事業やコンテンツビジネス等)の買収が多かったが、以降は金融や通信などの異業種、さらに海外企業のM&Aが目立つようになる。これらのM&A戦略により、事業領域の拡大を図る。
異業種の分野では、2003年にマイトリップ・ネット(後の楽天トラベル)を日立造船株式会社から323億円で買収...
2007年に経営統合した日本レストランシステムとドトールコーヒー。競争激化で業界勢力図がめまぐるしく変化する外食産業でトップ企業にあり続けるには。経営統合後の伸び悩みを打開すべく、M&Aによって事業領域を拡大するドトール・日レスを追った。
エス・エム・エスは2003年に設立されたヘルスケア関連企業だ。医療、看護、介護分野の情報サイトや人材サービスを展開し、高齢者の増加を追い風に12期連続で増収増益を達成した。さらなる成長に向けて海外M&Aも積極化している。
森永製菓は食品業界の中でもM&Aに積極的な会社ではない。しかし数少ない買収案件である「ステラおばさんのクッキー」を手がけるアントステラは2008年に森永傘下に入り着実に成長した。一方で食料品卸売事業はM&Aで不採算部門の切り出しを進める。
リクルートホールディングスが海外でM&A攻勢をかけています。2016年3月期の連結売上高は1兆5000億円を超え、4年前から倍増。国内の人材会社ではダントツですが、世界ではまだ4位。人材系企業で世界一を狙うリクルートのM&A戦略を検証します。