【財務分析】デジタルコンテンツ部門とフィンテック部門などが収益増に寄与

 楽天の連結売上高は2016年度が7,819億円と、前年度の7,136億円に対して9.6%増加した。

 事業別に見ると、デジタルコンテンツ部門(「OverDrive(図書館向け電子書籍配信サービス)」「VIKI(世界でビデオストリーミングサービスを展開)」とフィンテック部門が収益増に寄与している。これらが売上高の増加に寄与しており、M&Aの効果が業績に着実に反映していると言える。

 なお2016年度のグローバル流通総額についても前年同期比18.0%と増加しており、2016年の米国流通総額は140億ドル(1.5兆円)以上となった。グローバル展開による売上の増加が図れているようだ。

利益面に目を転じてみよう。Non-GAAP指標(IFRS連結営業利益から非経常的な項目やその他調整項目を控除したもの。同社では2015年度から開示)の連結営業利益は1,190億円(前年度対比▲21.8%)と減少に転じた。

積極的なM&A戦略が海外も含めた事業領域の拡大を実現し、EC市場での地位をより確固たるものにしていると評価できる一方で、2014年度から営業利益率、当期利益率ともに減少傾向にあり、経営効率は低下している。