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伊藤園はお茶だけでない コーヒー・乳製品にも進出 M&A駆使し総合飲料メーカーへ

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お茶を飲む女性(イメージ画像)

 お茶製品、野菜飲料、コーヒー飲料を扱う飲料メーカーの伊藤園<2593>。1980年、世界初の「缶入りウーロン茶」を開発。1985年に販売開始した「缶入り煎茶」を1989年に「お~いお茶」に名称変更したことで販売数が増加し、2003年に全ての茶系飲料の中で販売量No.1ブランドとなった。茶系飲料のイメージが強い伊藤園について主にM&Aの観点から分析する。

【企業概要】 茶系飲料への依存度高く

 代表取締役会長である本庄八郎氏が、兄である正則氏と共に設立したフロンティア製茶が1969年に商号変更により伊藤園となった。

 伊藤園の経営理念は「お客様第一主義」、全てのお客様(消費者、株主、販売先、仕入先、金融機関、地域社会)を大切にすることを経営の基本としている。

 伊藤園の経営理念は営業にも表れている。伊藤園の営業の特徴として「ルートセールス」が挙げられる。飲料メーカーの多くは問屋を経由し卸しているが、伊藤園では創業当初より問屋を経由せず直接小売店に卸す仕組みを採用している。小売店はもちろん自動販売機も店であるとし、一軒一軒営業担当が訪問している。対面で顧客と話すことで、顧客が何を欲しているか、どのような商品が売れているか等の情報を直接入手することができるのが強みである。余談だが、自動販売機については商品配置の変更はもちろん、自動販売機周辺の清掃や空き缶回収も営業担当が行っているという。

 上記の経営理念をもとに、伊藤園は1996年に東証二部に上場、1998年に東証一部に鞍替えした後も順調に業績をのばし、2016年4月期の連結売上高は4655億円、経常利益は150億円、子会社36社、関連会社3社、連結従業員数8044人となっている。

伊藤園は総合飲料メーカーを目指して商品ラインナップの充実を図っているが、「お~いお茶」のイメージが強いのが実情である。今後は茶系飲料への依存度を低下させることが一つの課題となる。

【経営陣】 創業者一族による経営

 創業者である本庄八郎氏が会長、同じく創業者である本条正則氏の長男である大介氏が社長、八郎氏の長男である周介氏が副社長となっている。いずれも代表取締役であり、創業者一族による経営が行われているといえる。本庄大介氏は2009年に社長に就任、53歳。

【株主構成】 創業者一族の影響が強い

伊藤園の上位株主

氏名又は名称 所有株式数 持ち株比率
グリーンコア※ 23,298 18.87
本庄国際奨学財団※ 6,760 5.48
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 5,706 4.62
本庄 八郎※ 3,328 2.7
伊藤園従業員持株会 2,786 2.26
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 2,666 2.16
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口9) 2,427 1.97
ザ バンク オブ ニューヨーク-ジャスディックトリーティー アカウント 2,223 1.8
東洋製罐グループホールディングス 2,081 1.69
りそな銀行 1,933 1.57
53,211 43.1

 ※伊藤園の筆頭株主及び第2位は創業者一族が代表であるグリーンコア、本庄国際奨学財団、第4位には代表取締役会長である本庄八郎氏となっており、創業者一族の持ち株比率は27%ほどとなっている。

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