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【アステラス製薬】M&Aでグローバル製薬企業へ がん、移植など3領域に照準

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画像はイメージです

 山之内製薬と藤沢製薬の合併により2005年に誕生したアステラス製薬<4503>。積極的なM&Aを通じて、がんや移植など成長領域の医薬品開発を加速している。米国のバイオベンチャーなどを相次ぎ買収し研究開発を強化、海外市場で売り上げを伸ばす一方、シナジーが見込めない非中核事業は他社への譲渡を進め、資金効率を高める。「研究開発型グローバル製薬企業」を標榜するアステラス製薬のM&A戦略を点検する。

【企業概要】山之内製薬と藤沢製薬の合併で発足

 アステラス製薬は、2005年4月に山之内製薬と藤沢製薬の両社合併により発足した。医薬品の研究、開発、生産、販売を行っている。国内の医薬品メーカーとして武田薬品工業に続いて業界2位の売上規模を誇る。

 臓器移植における拒絶反応の抑制などに使われる免疫抑制剤「プログラフ」が主力商品。約100の国と地域で販売し、プログラフだけで2000億円を売り上げる。

 アステラス製薬の主要領域はがん・過活動膀胱(OAB)・移植の3領域である。特に、前立腺癌治療剤「イクスタンジ」、OAB製品が売り上げをけん引しており、今後も安定的なイノベーション創出のために積極的な研究開発投資を継続的に行っている。

 また、買収、提携、導入などから外部から事業機会の探索及び獲得を掲げており、Ocata社を眼科・再生医療分野の強化のため買収、クリノ社と遺伝子治療薬に関する提携、田辺三菱製薬と化合物ライブラリー相互利用の提携を結んだ。

【経営陣】藤沢製薬出身の畑中社長、就任5年

 現在、代表取締役社長を務めている畑中好彦氏は、1980年に一橋大学卒業後、藤沢製薬に入社。医療情報担当者、経営企画長、アステラファーマUS社長等を経て2011年に代表取締役社長に就任。59歳。

【株主構成】外国法人の所有が過半数

アステラス製薬の上位株主

氏名又は名称 所有株式数(千株) 持ち株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 137,328 6.18
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 117,296 5.27
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 115,303 5.18
日本生命保険相互会社 64,486 2.9
株式会社三菱東京UFJ銀行 44,408 1.99
ジェーピー モルガン チェース バンク 385632 41,936 1.88
ジェーピー モルガン チェース バンク 385147 39,888 1.79
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234 34,674 1.56
ジェーピー モルガン チェース バンク 380055 33,103 1.48
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口7) 30,329 1.36
658,755 29.64

2016年3月末時点、有価証券報告書に基づき作成

 アステラスの上位株主は信託銀行の信託口が並んでいる。信託口とは信託銀行が国内外の機関投資家からお金を預かって運用している口座を示す。組織別にみると、外国法人等が全体の51.6%(2016年9月末時点)、金融機関が32.0%となっており、特定の個人や企業の影響を受けにくい所有構造と言える。

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