ブリヂストン<5108>が米国での2度の大型買収を経て、世界首位のタイヤメーカーの地位を確かなものにしている。新品の販売だけでなく、中古タイヤの再生、メンテンナンスにも進出。価格競争からの脱却を図り、売上高営業利益率は2ケタに上昇している。日本企業の海外M&Aは失敗例が多いと言われるが、ブリヂストンは数々の苦難を乗り越え、収益改善に成功している。
ブリヂストンの歴史は、創業者石橋正二郎が兄の重太郎と共に「志まや」の仕立物業を父の徳次郎から引き継いだことから始まった...
富士通は過去に海外企業の買収で失敗した苦い経験を持つが、優良子会社のファナック株を売却することによって危機を乗り越えてきた。最近ではニフティの完全子会社化にも踏み切るなどM&Aへの積極姿勢を鮮明にしている。
吉野家ホールディングスがM&Aを通じて事業の多角化に取り組んでいる。かつては牛丼の一本勝負だったが、2004年に発生したBSE問題を機にうどんやステーキなど提供する食材を多様化している。しかし収益への貢献は道半ばだ。
ヤフーがM&Aを駆使してインターネットの経済圏を広げています。検索エンジンを中核に広告や通販、金融にも進出、19期連続で増収増益を達成しました。ただ足元では一休などの大型買収でのれんが膨らんでいます。M&Aの軌跡を点検し、ヤフーの今後を探ります。
リンクアンドモチベーションは人のやる気を高めるモチベーション技術に着目したコンサルティングが主力です。最近ではPCスクールや学習塾などの消費者向け事業にも進出しました。設立から16年でM&Aは18回も実施。自社の事業構造を急速に変革しています。