インターネットの窓口と言える検索エンジンで米グーグルをおさえ、国内首位を誇るのがヤフー<4689>だ。抜群の知名度と検索エンジン事業で稼いだ資金を原資にM&Aで通販や金融などにも事業領域を拡大。2016年3月期まで19期連続で増収増益を達成した。最近はオフィス用品通販のアスクル、宿泊予約サイトの一休を相次いで傘下に収めるなど大型買収にも挑戦する。こうしたM&Aの軌跡から見えてくるヤフーの成長戦略と課題を探る...
「おーいお茶」で知られる伊藤園がM&Aを駆使して総合飲料メーカーへの脱皮を急いでいます。タリーズコーヒーの運営会社を買収したほか、乳製品市場にも進出しました。ただ大手2社と比べて規模は小さく、再編に巻き込まれるリスクも浮上しています。
女性だけのフィットネスクラブ「カーブス」を運営するコシダカホールディングスはもともと中華料理店だった。1990年にカラオケ事業を開始、2008年にカーブス事業を買収し急成長した。その一方、ボーリング事業は早々に撤退するなどM&Aは迅速な経営判断が光る。
マイナス金利の導入による収益環境の悪化、フィンテックの台頭、地域金融機関の再編など課題は山積みの金融機関。それはメガバンクにおいても今後の経営を楽観視できない状況である。みずほフィナンシャルグループの今後取るべき経営戦略について検証する。
損害保険ジャパンと日本興亜損害保険が株式移転により設立した、NKSJホールディングス(現:SOMPOホールディングス)。新興国でのリテール保険と並んで、先進国でのスペシャルティ(特殊保険)分野での収益確保を経営計画として掲げ、商圏を買うM&Aとノウハウを買うM&Aを積極的に行っている。近年、国内で投資を重ねている介護事業への動きも見てみる。