森永製菓は食品業界の中でもM&Aに積極的な会社ではない。しかし数少ない買収案件である「ステラおばさんのクッキー」を手がけるアントステラを2008年に買収。現在も着実に成長している。一方で食料品卸売事業ではM&Aで不採算部門の切り出しを進める。

【会社概要】

 森永製菓<2201>は、おいしく、たのしく、すこやかに をコーポレートビジョンとし、「ハイチュウ」や「ミルクキャラメル」と共に親しみ深いエンゼルマークをシンボルとした、お菓子メーカーである。創業者の森永太一郎がアメリカから帰国し、日本に西洋菓子を普及させるべく、約2坪の工場からスタートした事業は、現在国内企業を牽引する製菓会社グループへと飛躍を遂げている。

 なじみ深い黄色いパッケージのミルクキャラメルは1914年発売、茶色いパッケージに包まれた板チョコ、ミルクチョコレートも1918年発売とまさに世代を超えて愛される超ロングヒット商品で、大人から子供まで老若男女問わず愛される商品を提供し続けている。

 うち、食料品製造事業が売上高構成比の95.5%を占めており、現在は菓子事業、食品事業、冷菓事業そしてウイダーインゼリーなどのウイダー事業、ヘルスケア事業の5つの事業を軸に展開している。

図 森永製菓 セグメント別売上高構成比

平成29年3月期第2四半期決算説明会より作成

森永製菓の沿革と主なM&A
年月 出来事
1899年 東京・赤坂に西洋菓子製造所を創設。「森永商店」と称する
1910年2月 株式会社へ組織変更。株式会社森永商店を設立
1912年11月 「森永製菓株式会社」に改称
1920年7月 日本煉乳を合併
1942年10月 森永乳業、森永食品工業、東海製菓、森永関西牛乳を合併
1943年11月 「森永食糧工業株式会社」に改称
1949年4月 森永乳業設立
5月 東京・大阪・名古屋証券取引所に上場
10月 乳業部門を分離し、森永乳業に譲渡。「森永製菓株式会社」に復称
1954年7月 売店部門を分離し、森永キャンデーストア(1987年レストラン森永に社名変更)として発足
1969年8月 当社と米国ゼネラルミルズ社との合弁で森永ゼネラルミルズを設立(現・森永スナック食品、連結子会社)
2001年1月 福徳長酒類を合同酒精(現オノエングループ)へ譲渡
2003年7月 レストラン森永より営業権を譲り受け、エンゼルフードシステムズを設⽴
2004年12月 レストラン事業撤退。エンゼルフードシステムズをあかつきビーピー(現ヴィア・ホールディングス)へ譲渡
2008年1月 アントステラ(現・連結子会社)を100%子会社に持つディューアソシエイツの株式を全株取得(同年10月アントステラがディューアソシエイツを吸収合併)
2010年11月 子会社のサンライズ(アイスクリーム卸)を国分へ譲渡
2011年5月 子会社の森永フードサービス(給食事業)を西洋フードシステムへ譲渡