2021年(2021年1月1日~12月21日)の外食・フードサービス業界は、コロナ禍の厳しい風にさらされ続けた。度重なる緊急事態宣言の発出や、営業時間の短縮要請などにより、多くの企業で業績が悪化。倒産件数は過去最高を更新した2020年に比べると、コロナ関連の支援策が広がったことから、低い水準に抑えられたものの、多くの企業が赤字を余儀なくされた。
この影響はM&Aにも現れており、件数、金額はともに2年連続で減少し、2012年以降の10年間では最低となった。件数は2019年から13件減少し18件となった2020年から、さらに5件減り13件に...