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【ソニー】(2)ソニーが自動車会社になる日は...

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2016年以降の主なM&Aは7件

これまでソニーは数多くのM&Aで業容を拡大してきた。EMIミュージックパブリッシングを含め2016年以降の主なM&Aは7件ある。(2015年以前のM&Aについては【ソニー】(1)多くの革新的製品を生み出した名門のM&A手法とは を参照)

2016年に入ってすぐにモバイル通信のモデムチップ技術やソフトウエアを持つイスラエルのアルティアを買収した。モバイル通信分野での事業拡大とともに、両社の技術を融合し、通信機能を持った新たなセンサーの開発に取り組むのが狙いだ。

同年の8月には手術室向けの映像管理ソフトウエアを手がけるベルギーのイーサターナスを買収した。ソニーの医療向け映像機器とイーサターナスのソフトを組み合わせ、新たな医療映像システムを目指すという。

同年の8月にはさらに2件の買収があった。一つは世界最大のダンスミュージックを保有する英国のレコード会社のミニストリーオブサウンドレーコディングスの買収。強みのダンスミュージックをソニーのネットワークに乗せることで成長を加速させるのが目的だ。

もう一つはインドのスポーツ専門放送会社テンスポーツネットワークの買収だ。テンスポーツはクリケットやレスリング、サッカー、テニスなどの放映権を持ち、インドやモルディブ、シンガポール、香港、中東、西インド諸島になどで事業を展開している。

さらに2017年7月には日本のアニメ作品の配給や配信を手がける米国のファニメーション・プロダクションズを買収すると発表した。ファニメーションは「ドラゴンボールZ」「進撃の巨人」などの日本アニメの配給事業の権利を保有し、モバイル製品を通じた定額配信サービスなども行っている。ソニーのアニメ事業にファニメーションが保有するアニメコンテンツを加えることで、同事業を一気に拡大するのが狙いだ。

2018年5月には、75カ国の2200紙に掲載されている漫画キャラクターのスヌーピーを手がけるピーナッツ・ホールディングス買収した。キャラクターのライセンス収入を得られるだけでなく、スヌーピーなどのキャラクターの他の事業での活用を目指すという。

この2年半で主なものだけでも7件のM&Aがあり、ソニーの積極的な姿勢がうかがわれる。今後についてもセンサーや楽曲著作権の獲得などに数千億円の資金を見込んでおり、引き続き活発なM&Aが予想される。

年月 2016年以降の主なM&A
2016年1月 モバイル通信のモデムチップ技術やソフトウエアを持つイスラエルのアルティアを買収
2016 年8月 手術室向けの映像管理ソフトウエアを手がけるベルギーのイーサターナスを買収
2016 年8月 英国のレコード会社ミニストリーオブサウンドレーコディングスを買収
2016 年8月 インドのスポーツ専門放送会社テンスポーツネットワークの買収
2017年7月 日本のアニメ作品の配給や配信を手がける米国のファニメーション・プロダクションズを買収
2018年5月 漫画キャラクターのスヌーピーを手がけるピーナッツ・ホールディングス買収
2018年5月 音楽出版社のEMIミュージックパブリッシングを買収

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