総合スーパーの立て直し急務

 平均日販の差以外にもセブンイレブンに追いつくための、ファミリーマートの今後の成長を考えていく上で避けては通れない課題がある。それはユニーGHDの総合スーパー(GMS)事業だ。ユニーGHDは「アピタ」や「ピアゴ」といったスーパーを傘下に持つがその業績は好調とは言えず、2016年2月期の既設店売上高の詳細を見てみると前期比で衣料品が1.1%減、住居関連が2.8%減、全体では1.0%の増加ではあるが、5年前の2011年2月期の営業収益と比較すると6.8%減と依然として厳しい状況にある。

有価証券報告書を元に作成

 2016年2月期の決算説明会ではGMS事業の再建に向けて、既存店投資拡大や新規事業によるテナント自社開発や不採算店舗の閉店を成長戦略として掲げているが、2016年8月の全店売上高は前年同月比で2.6%減と業績回復は見られない。その後、ユニーは不採算事業の整理のために、呉服専門店のさが美を売却している。

 さが美は少子化やレンタルの普及などで呉服販売が減り、2011年2月期から2016年2月期の間に売上高で約29%も減少していた。セブンイレブンに追いつけるかどうかのもう一つポイントはこういった不採算事業の整理によってGMS事業の立て直しが図れるかどうか、である。

 その他にもファミリーマートは新規事業として「医療・介護・健康」「金融」「ネットビジネス」「宅配」「インバウンド」需要の取り込み、日本郵政株式会社との基本合意締結により「越境eコマース」サービスや宅配ロッカー「はこぽす」の設置、ゆうちょATMの導入拡大に取り組むことを発表している。