町に楽しさやワクワク感を創り出す

高島屋は1831年に飯田新七が京都の烏丸松原で古着と木綿を扱う「高島屋」を創業したのが始まり。1877年の京都博覧会を機に、国内外の博覧会に積極的に美術染織品を出品。博覧会で数々の賞を受賞した。

1889年には東京・歌舞伎座の引き幕を製作したのをはじめ、1909年には大阪・北浜の帝国座の緞帳を、1910年には東京・帝国劇場の緞帳を手がけるなど、多くの劇場の引き幕や緞帳を製作した。

緞帳製作や内装、装飾の仕事は、官公庁、公共施設、ホテル、船舶の内装・家具工事などに広がり、事業の一つの柱となっていった。

1930年には10銭均一売場をチェーン展開し、均一店経営に乗り出した。その後、20銭均一など、他の均一商品を加えて事業を拡大。1941年には全国106店舗を構えるまでになった。

1958年には米国のニューヨークに日本の百貨店として初めての海外店「ニューヨーク高島屋」をオープンし、1969年には玉川に百貨店と専門店が同居する国内初の本格的米国型のショッピングセンターをオープンした。1989年には高島屋グループの売上高が百貨店業界で初めて1兆円を超えた。

創業188年となる2018年現在、店舗は大阪、京都、東京など全国19カ所にあり、海外もシンガポール、上海、ホーチミンの3店舗がある。

同社ではグループの総合戦略として「まちづくり戦略」を掲げ、消費環境の変化や消費者のニーズの多様化に対応する姿勢をとる。同社が主体となって街全体の開発にかかわるほか、百貨店と専門店の融合に取り組み、町に楽しさやワクワク感を提供していくことなどを目指す。

日本橋高島屋S.C.はその具体例で、同社の現時点での考えがこの施設に集約されていると言える。

沿革と主なM&A
1831年 飯田新七が京都の烏丸松原で古着と木綿を扱う「高島屋」を創業
1877年 京都博覧会を機に、国内外の博覧会に積極的に美術染織品を出品
1889年 東京・歌舞伎座の引き幕を調製
1909年 当時の有名画家による「現代名家百幅画会」を開催
1898年 大阪 心斎橋店に呉服店として初めてショーウインドーにマネキンを設置
1930年 10銭均一売場をチェーン展開
1932年 大阪・難波に南海店を開店
1933年 東京・日本橋に東京店を開店
1958年 ニューヨーク5番街に日本の百貨店として初の海外店舗を出店
1969年 玉川に国内初の本格的米国型のショッピングセンターがオープン
1989年 高島屋グループ売上高が百貨店で初めて1兆円を突破
1997年 インターネットショップ「タカシマヤ バーチャルモール」をオープン
2008年 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー リテイリングと経営統合を発表
2010年 エイチ・ツー・オー リテイリングとの経営統合が破談
2012年 衣料雑貨のネット通販サイトを運営するセレクトスクエアを買収
2018年 日本橋髙島屋ショッピングセンターがオープン