買収後の展開

買収後、ハイアールにおいて、旧三洋電機の白物家電事業は再編・統合が進む。2014年、「ハイアールアジアインターナショナル株式会社」の調査・研究、企画・開発に係る事業を会社分割によって、「ハイアールアクアセールス株式会社」の完全子会社として「ハイアールアジアR&D株式会社」に承継させた。また、会社分割後の「ハイアールアジアインターナショナル株式会社」を消滅会社とする「ハイアールアクアセールス株式会社」との吸収合併が行われた。同時に、「ハイアールアクアセールス株式会社」の社名を「ハイアールアジア株式会社」へ変更した。

上記の複雑な再編・統合の過程であるが、簡単に言えば、旧三洋電機における冷蔵庫事業と洗濯機事業を統合し、元々は会社の一部門であった研究・開発部門を切り離して一つの子会社として管理する、という再編・統合であったと言える。

以上、三洋電機の経営再建に始まり、パナソニックによる完全子会社を経て、冷蔵庫・洗濯機事業のハイアールへの事業譲渡、ハイアールによる再編・統合という一連の流れを簡単に紹介した。

2016年、ハイアール・グループは「ハイアールアジア株式会社」の社名をブランド名である「アクア株式会社」へと変更した。

アクア株式会社

当時パナソニック傘下にあった三洋電機を買収したハイアールの事例を考えるとき、2008年に「松下電器産業株式会社」から、ブランド名である「パナソニック株式会社」に社名を変更した「パナソニック」と「アクア」との符合は、非常に興味深い。

文:M&A Online編集部